SUZUKI DF60A 船外機1年目のアノードチェック、ソルトターミネーターで洗浄

今日は6月に船の定期検査があるので、メンテを兼ねて新船外機のアノードをチェックしてみました。
この新船外機は旧DF50から換装しそろそろ1年近くなりますが、コロナの影響もあり100時間も運転していないと思います。

しかし、流し釣りや海水浴でのビーチィングなど海上で長時間エンジンを止めていたこともあり、ちょっと心配もあります。

今回、ソルトターミネーターの洗浄効果の確認のため、アノードを開けて洗浄前後の比較もします。

カバー開けると、アノードが2つしかない、3つ目はどこだ?わかりません。
スヤママリンの技術スタッフの方にお伺いすると、この大きな蓋の中にあるということでした。

早速開けてみることに。
M6ネジ8本で止まっており、比較的簡単に開けることが出来ました。

話が前後しましたが、船外機下方のカバーも取り外さないと下側の止めネジが回せません。こちらのカバー取付ボルトは脱落防止用になっており、カバーから外れることはないよう改善されていました。

蓋を開けるとガスケットを挟んでおり、水漏れが無いようにされていました。
このガスケットは一度は外すと使えないとのことでしたが、液状ガスケットを塗って再利用しましたが。漏れはないようです。

さて肝心の塩の結晶ですが、やはり予想通り立派にできていました。
ZINC(防食亜鉛)自体はさほど減っていないので、そのまま磨いて再利用します。

ここでソルトターミネターの威力がどうか、洗浄前にまずは水で希釈します。
希釈濃度が30対1で、ついている目盛がオンス表示でちょっとわかりませんでした。
後で説明書を読んで納得、今回は適当にいれてしまいちょっと薄すぎたかもしれません。

洗浄するのに今回KVKの逆止弁を付けてやる予定でしたが、何と想定通りエンジンの洗浄口とネジのピッチが合いません。口径は26mmですがピッチが違うので少ししか入りません。
まあ今回は試しですので、軽く入れて実験なので使えましたが、本番では変換プラグがないとだめですね。インチネジとミリネジの変換必要ですが、ネットで探してもそんなものがなかなか見当たりませんね。最悪、洗浄ホースアダプタ改造で何とかなるかな?

12V、DCポンプは激安のMARIN BABY、毎分70L最大吐出量のものですが、結構使えました。

船外機の洗浄口の中に逆止弁(リリーフバルブ)が入っていると、押し下げる水圧が必要ですが、60馬力では付いてないようで検水口から勢いよく水がでましたので、このポンプで問題なく使えそうです。

さてこの洗浄ユニットを常時船外機に付けて、すぐ海上でも洗浄できるようにしたいところです。
問題は逆止弁の取付方法です。一旦洗浄プラグを介して接続するしかないですかね、できるだけ直接接続する方法を考えます。

だめなら、この逆止弁使う方法は中止ですかね。ま、ビーチングなどの長時間チルトアップしている場面などで、洗浄ホースアダプタ付けて水で洗浄することぐらいはできそうです。

さてソルトターミネターの威力ですが、希釈30対1でしたが、ちょっと薄くなりましたので、効果はいまいちでした。
洗浄後の写真です。
上記の洗浄前の写真と比較してもらうとわかりますが、少しは溶けていますね。
やはり濃い方が溶かしやすいのかな?
濃度調整などの手間を考えたら、接続アタッチメントを使うべきかも。。ちょっと高いが。。

今回の様子は動画Youtube に掲載していますのでご覧ください。


結論:1年で結構塩が出来ますので、頻繁にソルトターミネーターで洗うといいかな。とにかく船外機をチルトアップしたり陸揚げして長時間そのままにしないで一刻も早く洗浄することが大切ではないかと思います。勿論海上でもエンジン停止が長い場合は水でも通しておくのが良いかと思います。