表差し舵とエレキモーターをドッキングさせる、上下装置完成しました。

しばらくこの企画は紹介できていませんでしたが、やっと上下装置本体が完成しましたので紹介します。
表差し舵とエレキモーターをドッキングさせることにより、エレキモーターを回転させなくてもある程度表差しの効果で船が安定すると思われることから始まったこの企画ですが、遠隔でモーターを回転させることや方向を変える方法、上下させる方法など、独自で検討、作成いたしました。
特に目新しい技術などはありませんが、無い知恵を振り絞り何とか今回紹介できるまでになりました。
ウィンチで接続されたロープを引っ張って傾けることによりエレキモーターを上下させることになりますが、以前より上下させる方法について懸念していたことですが、ロープを引っ張ると重く、強力なウィンチでは何とか引き上げる範囲ではありましたが、その分消費電流が多くなるため、今回改良いたしました。
上図のように、エレキモーター操作部の上部にてこの原理を使い、延長バーを設置して支点から作用点を延長させることで軽く上下することができるようになりました。
制作は3mm厚のL型ステンレスアングル材とφ19mm1.5mm厚のステンレスパイプを溶接しました。
今回もバッテリー溶接機が活躍してくれました。
本当に溶接だと簡単に出来ていいですね。
多少の熱による収縮や曲がりは発生しますが、今回精度は低くて問題ないので楽勝です。
それより、支点となるM12ボルト穴φ12mmを開けるのに手間がかかりました。
通常の電気ドリルでは最大φ10mmしか装着できないチャックしかついていなくて、12mmは入りません。
いろいろ探したところ、ホームセンターでφ12mmが装着できるチャックが販売されていました。
早速購入して、12mmのステンレス用ドリル刃を付けて回すと、簡単に穴があけられました。よかった。
ステンレス用ドリル刃はよく切れますが、少々高いですね。
完成がこちら。
下の部分に支点になる12mm穴と回転ロックされるストッパーがついています。
さてこの延長バーを取り付けて、ロープを引くとかなり軽く上下できました。
この上下させる様子は動画で以下のYoutubeに掲載しましたのでご覧ください。
さてあとは装置がむき出しなので、FRPカバーの作成や、船体取付、バッテリー選択、充電方法などまだまだ続きます。